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悩ましいモノ
持っているのかそれとも持っていないのか。
わたしが使う直前になって困るもののひとつが黒のストッキングです。
わたしはいつもヌーディ色のストッキングを履いています。
一方、黒のストッキングは仕事では使いません。黒のストッキングの出番はお通夜やお葬式だけ。
いざ使うときになって、
「前の黒ストッキングってまだあったっけ?破けて捨てちゃったんだっけ?」
「買っていったほうがいいかなぁ」
とうだうだ悩むことになります。
悩まず買っていけばいいのですが、そういう時に限ってストックがあったりします。
買わなきゃよかった…という後悔をしないためにいろいろと悩むのです。
儚きモノ
ストッキングはとても薄いので破れやすく、ヘタをすると使い捨てのように一度履いたらだめになってしまいます。
脱ぐときはもちろんですが、履く時も要注意です。手足の爪に引っ掛ければ、すぐに破れます。
そうでなくても気がつけば穴が空いていたり伝線していたり。
こんなに短命なものはなかなかないと思います。本当に儚い存在です。
頼もしい存在
しかし有り難いことに、代わりはたくさんあります。
今はストッキングはコンビニでも売っていて、いつでも簡単に手に入れることができます。
しかも数百円のお値段。ストッキングの儚さを補う、心強いコンビニという存在。
これがストッキング以外のもの、例えば喪服ですとそう簡単に手に入れることはできません。
売っている場所も値段も、ストッキングの比ではありません。
もちろん大切に着ますが、これからは基本的に黒のストッキングは使う時に買おうと思います。
そうすれば持っているかどうか悩まずにすみますし、お通夜やお葬式の予定が入ったらコンビニに寄れば問題は解決します。保管場所が家のタンスから街中のコンビニになるイメージです。
ミニマリストとは「大事なもののために減らす人」のこと。減らすことは目的ではなく、減らして優先する「大事なもの」こそ目的だ。(「ぼくたちに、もうモノは必要ない」佐々木典士)
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本来の時間の使い方を考える
お葬式やお通夜はお別れの場だけでなく、もう会えなくなってしまった方との思い出を振り返る場所でもあると思います。
お通夜やお葬式前のストッキングについて悩む時間よりも、故人への思いを馳せる時間をとることができます。
ストッキングの悩みより思い出を振り返ること。
そんなふうに時間や脳のリソースを使えることは、故人へのはなむけになるでしょう。
自分自身にとっても、悲しさを感謝に変えることのできる時間だと思います。
本来の時間の使い方ができるようになれるように、なぜそのモノを持つのか持たないのかを引き続き考えていきたいです。